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作中の『カミサマ』とは、Articolato Rosatraum Waentbryda Sterwilfin White Mithra Oblige Saccade のプレイヤーのこと。  
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久々にエオルゼアの創作予定です。

書きかけ
*いくさびとの休日
*忘却の乙女と眠る旧都
*合縁奇縁
*自然のちから
*追憶のメリル・ロアユ

【ストーリーもの】
*祝勝会の真実
*冬き都に辿り着くまで
*英雄は疫病神(3.4ネタバレ)

【アルティコレート】
*フライトラップサラダ
*後輩の戦場調理師
*クッキー好きの友達

【ウェントブリダ】
*英雄は厄神?
*マメット・***(暗黒騎士ネタバレ)
*呪いの疵痕
*宝玉とは

【アンフェルツイート】
*道士ときみと(白魔ネタバレ)
*つりどーらくはじめました

【その他】
*花ひらく商人
*花冠と二人の料理人
*死者の迷宮紀
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「その時は……貴女の手で」


──その槍を折ってやってほしい。


その言葉を紡ぐ木工師の、その目はただただまっすぐに、“心より先には折れぬ槍”を見据えていた。






彼女の銘 4/4




「それはどういう……」
「それは貴女に贈る槍だからね」

レアヌの問いに、ウェントブリダは笑みで返す。一足先に察したらしいイタバシもまた、悪戯そうな笑みを浮かべたのを見て、レアヌは訝しむ。


「この槍はウーツ鋼を使い、魔触媒を利用しています。これらは既に今は失われたアラグの技術だ」
「ええ、そう聞いたわ」

アラグ帝国。
5000年ほど前、第三星暦において第四霊災まで1000年にわたって栄えたとされる、伝説の超高度文明。
その特徴は魔力を電源とした多種多様な機械技術と、竜すら操る使役技術、そして、キメラ。
ガレマール帝国の技術力ですら、足下にも及ばない。この槍に込められた技術は、そんな機械技術に伴った金属開発や魔力導電のための触媒加工など。


「……この槍が貴女の手にあるうちはきっと大丈夫だ。けれど、離れた時、この槍をガレマールや第三者が奪うかもしれない」


彼女は再現して見せた。
金属は小片を溶かし合わせたもの、触媒は遺物を分解して得たものであるが、それでも。

ここにあるのは武器として使える、遺物のレプリカ。

「機密保持のため、ということね……」
「更々君以外に渡す気もない、というのもあるけれどね」

彼女は強気に笑ってみせる。
信じられる相手だから、捧げても良いのだと。
そう言わんばかりの表情で。


「分かったわ、その時は……」
「ええ、手間をかける。アンフェルの言うとおりの君で良かったよ」










「え~っ!?風の花嫁さんから頂いたんですかっ!?」


後日、夕闇に染まるカーラインカフェにて、レアヌはその場にいなかった隊員であるカスリに槍の件を報告したのだが……


「そんなぁ、私も呼んで欲しかった-!あの人、革細工のブランドの代表さんなんですよ~!?勿体ない-!」


なんだか無茶ぶりがちにぽかすかと殴られるレアヌなのであった。
まるで子供のような彼女を、イタバシがからかって一悶着になるのだが。

これまでにない想いの重みとは裏腹に、グリダニアは日常へと戻っていく。


「ま、まあ、次機会があったらね?」
「約束ですよ!?」
心より先には折れぬ槍を。
そう願って造られた槍の柄は、黒檀の心材。
元々小さな樹である黒檀の、その内側に秘められし黒々として美しい様は、大変稀少であることの意味を思い知らせる。

ボルセルの許可を取り、手に取ったそれは木材としてはずっしりと重い。一方でその重さに見合った、耐久性もこの槍の特徴と言えるだろう。

「……凄い。まるで金属槍のようね」
「ですがエボニーは金属にはない木材のしなやかさも持つ。彼女の狙いは其処でしょう」

使われているウーツの合金の、青みがかった黒い金属の表面に溝が彫られ、其処に水色の光の線が奔っている。
魔触媒で固定化された、マテリアのとも、クリスタルのとも言えるその輝きは、最高のエーテル伝導物質である金によって支えられていた。

「物理的な鋭利さの限界を、エーテルの刃で補おうという考えですね」
「それは便利な技術だが……冒険者の装備でも滅多に見ないぞ?」

純粋な強化と言えるその技術が、一般に使われていない理由は確かにある。ただ簡単なことだ。
その技術は失われた筈のものなのだから。

「彼女ですら、使った魔触媒は再利用品かと。こうやって正しく触媒を使える者も稀でしょうが」
「なる程……一般に普及するようなものではないんだな」

ジンの応答に頷き、見惚れるレアヌの前で、イタバシはもう一度、ほうと息を吐いた。

「自分の心のままに作品を作って食い潰れない……化け物ですよ、彼女は」




「誰が化け物だって?」
「いやぁ、褒めていますよ?風の花嫁さん」















「お気に召されましたでしょうか、レアヌ・カトリィ様」

闇夜の青が風のエーテルの描き出す鮮やかな碧へと溶け込んだかのような、二色の美しい長髪。
細い目から覗く、黒曜石の瞳。
堀の深い顔立ちと、陶磁のように白い肌は彼女がルガディンの海の民、ゼーウォルフであることを示している。
翼を畳んだ鳥の意匠の施されたバトルドレスに、ドマの珍しい長弓を背負っている。
バトルドレスに隠れた白いブーツの、綺麗にされてはいても取り切れないすれた跡が、これらの衣装が飾りでは無いことを知らしめていた。


「貴女は……!?」


ジンが驚きを見せるが、其れも仕方の無いことだろう。
先日救った職人の女性が明らかに自分より熟練の冒険者の装いで現れたのだから。
   
「や、ジン君と言ったね。先日は助かったよ、イタバシ君も」

彼女は流れるように膝を折って、エレゼン式の礼をする。

「私はウェントブリダ=ステルウィルフィン。風の花嫁とも呼ばれている者だ」

彼女は忙しい身の上である。
通常、黒衣森は精霊が拒む者の侵入を許さない。現在の森は、霊災の影響かその力も弱まってしまっているが、其れでも事前に精霊にお伺いを立てるのも、立派な習わしである。

今回の彼女の旅は、森を守る者達に宛てる者とは言え、武器の輸送に他ならなかった。お伺いを立てるほどの時間が作れず、しかしながら出来る限り精霊を脅かしたくない。其れが彼女の考えであり、結論があの非武装の強行路であった。

彼女も革細工師である以上、森の恵みを受ける者であったから。
経緯を説明し、改めて彼女は言葉にする。


「危機を救って頂き、本当に感謝しています。有難う」

今度は本当に心からのルガディン式の素朴な礼。余りに深々と頭を下げるものだから、礼を受ける側のジンが慌てて静止しようとしてしまう始末。

「此度の品はその礼をと思い自ら作らせて頂いたものです。受け取って頂けるだろうか」

「ええ、勿論です。大事にさせて頂きましょう」
「はい!有難う御座います!」
「分かったわ、じゃあ使わせて貰おうかな」

三者三様、ながら、それぞれの快諾に。花嫁は嬉しそうに微笑んでもう一つ願い出た。

「有難う、其れは良かった……であれば、もう一つだけ願いがあるのだ」

優しい笑顔。だが、真剣そのものの眼差しで。

「この槍が貴女にとって不要になり、手放すとき。どうかこの槍は……」











「貴女の手で折ってやってほしい」
「成る程、実に災難でしたね」
「何から何まで世話になってしまい、申し訳ないな」
「貴女の身が損なわれる事より悪いことはありませんよ。職人はそのようなものでしょう?」

グリダニア、カーラインカフェ。
先に出会った双蛇党の呪術師に、護衛だけでなく商品を欠損してしまい、納品が遅れる事への執り成し迄して頂いてしまった。
槍を投げることを選んだのは咄嗟の選択だし仕方ないのだが、その投げた槍をそのまま納品するわけにはいかないからだ。

「本当に助かったよ、世話になった」
「ええ、貴方の作を楽しみにしています」
「ご無事で何よりですよ」

剣術士の青年と、呪術師の男性に深く頭を下げ礼を告げる。別れ際に、呪術師が耳元に囁いた言葉は、きっと彼なりのサービスだったのだろう。







彼女の銘 2/4







「そう、今年もそんな時期になったのね」


衣替え。
人々が服装を春夏用のものから秋冬用のものに切り替えるこの時期、双蛇党も形は違えど衣替えというべきものがあった。
春に入ってきた新兵達は、多くの場合この頃に入隊時に与えられていた武器や防具を取り替える。
其れからも半年毎に装備を新調する習慣を付けると、自然と双蛇党にとってもこの頃が衣替えとなってくるというわけだ。

「ああ、其れなのだがレア」
「何かしら、ボルセル」

基本的には、同じ都市にギルドを構える革細工ギルドや木工ギルドからの頂き物を当てることが多く、そうでなくても党単位で物資を購入するため、武器や防具を検めるという機会は少ない。

「お前と、お前のところの新兵……ジンとイタバシだったか。3人を指名して装備の提供があったのだ。2人を呼んできてくれるか」
「え、私?……と、ジンとイタバシ……?また妙な取り合わせね」

だが、其れにも例外はあって。
一部の党員は指名の元装備の提供があったり、逆に技師を指名して装備を作らせることがあるという。
其れが我が身にというのは意外なことであるが。

「分かったわ、今日は新市街を巡回しているはずだし……技師の方は?」
「後程改めて伺う、とのことだ。装備は其れまでに叶うなら見ておいて欲しいと」
「了解、じゃあ呼んでくるわ」

相手は一体誰なのか。
想像も付か無かったのだろう、首を傾げながらも隊の者を呼びに出る後輩の背を見送り、ボルセルもまた不思議そうな声色で呟いた。

「『神憑き』の、からとは……一体何をやったんだろうな……」

添えられた礼状に視線を下ろしながら。













「待たせたわね、ボルセル」    
「巡回任務中すまんな。衣替えはもう少し先だが、先立って個人より装備の寄付があった」

「衣替え?」
「普段着を秋冬用に変えるように、装備も点検・交換を行うのですよ」

用件を伝えず回収したのか、疑問の声を上げるジンに、イタバシがフォローを入れる。
その様子に取りあえず説明義務が不要である事を確認して、レアヌは尋ねた。

「私達を指名して、ってことよね。誰から?」
「“風の花嫁”より、感謝を込めて。とある」

ボルセルはそれに対して礼状を渡すことにした。
其れが一番説明として間違いが無いだろうと考えられたからだ。今でもそれなりに値が張る柔らかい白の紙に、偽造避けであろう、本来は魔術書などに用いられるエンチャントインクで丁寧に文字が綴られている。


『はじめまして、レアヌ・カトリィ様
 改めて伺うとは思いますが、先にご挨拶を。
 先日貴女様の部下である、ジン様、イタバシ様に救って頂きました。
 何か御礼をと思いましたが互いに忙しい身ゆえその時は言葉のみになり心苦しく思っていたところ、衣替えの話を伺いまして。
 人々を守る貴女と、貴女の守るこの森の助けになりますよう。
 風の花嫁より、感謝を込めて。
        Waentbryda Sterrwilfwyn』

「風の花嫁……」

命名規則はルガディンの、ゼーウォルフの女性のものだ。
冒険者のクラフターというのも、最近は少なくない。恐らく彼女もそのクチで、移動中に襲われたのを二人に助けられたのだろう。

「届けられた品なんだが……こいつだ」


オークラディカル。
オークの枝に、血と貝殻で呪いを施した両手用の幻具。
スチールファルシオン。
鋼製の流線の美しい素朴な刀。
アイアンカイトシールド。
鉄製の凧の形をとった、騎士には憧れでもある、控え目な装飾が目を引く盾。

銘は彼女のものだ。どれもが支給品では敵わない質と、心が込められているのが分かる。

「素晴らしいですね、流石はこの道で食っているだけあります」
「知ってるの?イタバシ」
「ええ、噂の多い人間ですので」

ボルセルが、もう一品包みから取り出すのに、イタバシは感嘆の溜め息を吐きながら視線を向けた。
其処にあったのは、一般の金属にない紫がかった黒い刃に、エーテルが奔っているかのように水色の輝きが線を引いている。

「例えば、滅びたアラグの金属の輝きを再現できるクラフターの一人だ、などと」


──私の隊長は先日槍を折りましてねぇ。今期は隊長も衣替えになりそうですよ。

「黒檀の柄に、ウーツ合金ときましたか……」
「ボ、ボルセル、これは……」
   



「ああ、此れも彼女からだ。心より先には折れぬ槍を、とお前にだそうだよ」
『カミサマ』憑き。
特定の状況下で、特異的な力を発揮する私達ReC一家を、事情を知る者はそう呼ぶ。
まあ、光の戦士程表立って活動している訳じゃないし、そもそも私達が特殊であることを知らぬ者の方が多い。
逆に言ってしまえば、『カミサマ』の居ないときの私達は、戦闘面においてはただの“熟練の冒険者”であるし、桁が違うほどの数の差を、覆せる程の英雄じゃない。




彼女の銘 1/4


薄闇が降りようとする黒衣森。
中央森林を目指しながらも、大きく逸れてしまった獣道をクァールにしがみつくようにして走り抜ける。
それもこれも、追われているからだ。獲物として。

「ったく、間の悪い……!」

私は普段からグリダニアで活動しているわけでは無い。イシュガルドにも足を向けるようになり、彼の地で自らの工房とブランドを持つようになってからその工房で寝泊まりしている。
後輩技師の指導、経営者であるエルドとの会議、見本品や上客への商品の納品と、イシュガルドでの仕事も多い。
それでも私は革細工だけが仕事ではないし、ブランドフェン・イルを抱える革細工ギルドを抜けたわけでは無い。

季節の変わり目にあたって、双蛇党の新兵達が武器や防具を変えるだろう。その者達の為にサンプルを木工と革細工、両方のギルドの名で送ることになっていた。
勿論、ギルドの一員である私も例外では無い。
今日はその商品を運ぶための旅でもあった。

「……砂漠の奴等ならいい加減撒けるのだが」

消えない気配を感じて独り言つ。
運悪く密猟者に絡まれた私達は、こうやって逃げの道を取りながらグリダニアを目指していたのだ。
しかし未だ慣れぬ森の地は、奴さんのホームでもある。これでもかなりの距離を走ったと思うのだが……
   
「のわっ!?」

考え事は廻る視界に遮られた。
クァールが思いっきりつんのめったのだ。
急ブレーキに対応出来ず、乗り手の私だけが宙に投げ出される。頭から落ちずに済んだのは幸いだが、強かに尻を打ち、思わずさすりながら状況をあらためる。

「よりによって……」

クァールを見れば、前足をトラバサミに喰われていた。狩人としても経験のある身としては、傷付けずに外すことくらいはたいしたことでは無い。問題は……

「やっと止まってくれましたか、お嬢さん」
「クァールクロウ……」
「傷付け迄するつもりはないんですから、もっと早くに止まってくれても良かったんですよ?」

密猟王「クァールクロウ」。
ムーンキーパーでありながら、さすらうのでは無く女性の同族を侍らせる事を選び、かつ、その女性らと同名の密猟団を築いて活動している密猟者だ。
もっとも、クァールクロウなどというのは通名だろう。ミコッテ族の名からは大きく外れている。冒険者にはそのような者が多いし、何も珍しい事では無いが。

「ナイフの音で応えるだなんて、キミは相変わらず勿体ないねぇ」
「生憎と、手紙の配達以外の依頼はお断りでね」

此奴との出会いは、かつて此奴の部下の一人への手紙を預かってしまった事に始まる。
それから暫く、どうやら私の出身と立ち位置を調べ上げたらしい。
て自ら追ってくるようになったのは、まこと面倒な事なのだが。

……それを久々の旅路、わすれていた私も私。

「君ほどの強く美しい女が、思うように狩ることも思うように作ることも出来ない」
「私達革細工師は生かされているに過ぎぬ、其れを知らず土壌を枯らす事も省みないお前に寧ろ驚かされるよ」
「冷たいねえ。……でもいま、おのれの立場は分かっているか?」

周囲の気配が揺らぐのを感じて言葉に詰まる。
手元にあるナイフひとつでは、目の前のクァールクロウに刺されぬよう身を守る事は出来ても、彼方此方に潜むそれらの気配を凌ぐことは出来ないだろう。

「高名な君だから、1着仕立ててくれれば今回の処は見逃すけれど。抵抗するなら……作り手のその腕以外ダメにしてしまっても良いだろ?」

にじり寄る彼を前に、しかし下がるわけにもいかなかった。未だ罠に掛かったままのクァールがいるからだ。足をとられて振り返れないまま、それでも主を思ってか深くうなり声をあげている。

私に出来るのは、ただ愛騎を護るように庇い立つことくらいであった。其れが抵抗の意思と見做されようと。

「まあ、其れでこそお前か」

其れに最初と同じような笑みを返してくる彼は、しかしながら次の瞬間その表情を引っ込めた。
   








飛びすさるように飛び退いた跡に、真っ直ぐな切っ先が走った。私と彼を遮るように、その剣の持ち主が影を落とす。
飛び退いた彼はというと、弾けるように現れた爆炎に、更に二度、三度と後退を余儀なくされ、割入った影を睨みつける。

「ちぃ、双蛇党が……!」

影は黄色の特徴的な衣を身に纏っていた。
グリダニアの軍隊といってもいい、グランドカンパニー双蛇党の制服。 
着れる者が限られるその色なら、僅かな間と言え、背を預ける事は出来よう。
私はクァールの罠を外し、その積荷に手を掛ける。

「もう大丈夫です、下がってくださ──!?」

その中から取り出したサンプル品のスチールランス。私は躊躇いなく、その槍を、今一番“敵視”を感じるところへ、投擲した。

「きゃあ!?」

聞こえてきたのはクァールクロウの部下の悲鳴だ。あの位置から狙撃を試みていた者だろう。
ややして、他の位置からも魔法の爆発音と共に他の敵意も感じられなくなった。

「てめえら……!」
「未だやるかっ」

クァールクロウは激昂しながらも、状況を理解してもいるらしい。
しばしの睨み合いの後、彼は森の中へと消えていった。

後は追わない。
何時もの武器を持たぬ私も、助けに来てくれたこの彼も、敵の陣地で戦うのは無謀であると心得ているから。
其れでも青年が悔しそうな視線を向けたままであったのは、正義感ゆえ、だろうか。











そうして、少し。
緊張が解かれた頃に掛けられる声があった。

「今度こそもう大丈夫ですよ、しかし良く気付かれましたね」
   
姿を現したのはララフェルの呪術師のように見える。グリダニアではララフェル自体多くなく、珍しい存在であり、私自身意外そうに視線を遣る。

「……槍は専門外のように見受けられましたが、気高きお嬢さん。護衛は入り用ですか?」

其れが、私とこの隊の出会いの切っ掛けであった。
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