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作中の『カミサマ』とは、Articolato Rosatraum Waentbryda Sterwilfin White Mithra Oblige Saccade のプレイヤーのこと。  
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冒険の日、というのは15日程に一度訪れる、4日間位の時である。
日の巡りはとてもはやく、されど私達は成長を止められたかのように穏やかで、本当に今日という一日を過ごしたのかすら疑う時もある。
私達が大きな旅に出掛ける時は、何となく自分達で分かるのだ。
何かが自らの中に降りてくるような、神降ろしを我が身にされているような。
そんな感覚を得、それに従うようになったのはいつの事か。
ルガディン族の伝統的な傭兵として流れるままにその身を任せていた私。天職ではないと思いながら、拳を握っていた頃。
ウルダハへの旅路だったか、私は初めてそれを感じた。
流転のままに生きてきた自分を、外ではなく内なる何かが動かそうとする衝動。身を任せるのが怖くなかったと言えば、やはり嘘になる。
しかし、少しの後に私はそれに抵抗する事を止めていた。勿論、抵抗のしようがなかったというのもあるのだが。
それに従っていると次々と依頼が駆け込み、私に訳知り顔で接してくる者が現れ、友が増え、金も力も入る事に気が付いたからだ。
私がそれに導かれるようになってから、私はいつの間にか4つのリンクパールを手に入れていた。1つは滅多に使われる事はないが、今も私を数多の友と繋いでいる。
今日はブロンズレイクに、二人で宿を取っていた。暖かい温泉と、スパイスの入ったワインと、美味しい海鮮料理が待っている。ブロンズレイクは間違いなく良いところであると同行者は力説する(とはいえ、彼女はワインは飲めず、何時もちびちびと果実酒をのむ)
砂漠育ちの私には水資源の豊富なこのリムサ・ロミンサの一地方は新鮮なもので。確かに私からしても満足の行く休養地だ。
「ほら、起きろ。アルティ」
「……ん、にゃ、ふ……もう少しだけ」
同行者――アルティコレートという、エレゼンである――は、そんなブロンズレイクをホームとし活動している腕利きの学者である。
腕はいい。間違いなく頼もしい。が、彼女もまた私と同類で、彼女に至っては、神降ろしをされていない彼女は、非常にのんびりとした人間であった。
もう暫しの眠りを彼女は訴える。
が、私は一蹴するように苦笑いした。
「神降ろしが、もう少しを待ってくれたことがあるか」
「うー……」
私に不満を訴えられても困る。
困ったように、参ったかのように、声を漏らした彼女が、ぴたりと動きを止めていた事に気が付いた。
「……おはよう、ウェントブリダ。起こしてくれて有難う」
「っ、あぁ」
上体を起こし微笑んだ彼女に、睡眠と怠惰を求める姿は一切見受けられなかった。
恐らく既に、私達を突き動かす、『神』は彼女に降りたのだろう。
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虚向風音
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