作中の『カミサマ』とは、Articolato Rosatraum Waentbryda Sterwilfin White Mithra Oblige Saccade のプレイヤーのこと。
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I can't understand.
No. I want not to understand.
because...
『カミサマ』のワガママ。
それは、わたくしとウェントにとって絶対だ。『カミサマ』が望んだから、この出会いは生まれた。其れを、後悔はしないでしょうけれども……
出会いは、別れの始まりである。
だから、今苦しんでいるのは『カミサマ』のワガママ、それが為。
でも、苦しんでいる、何て言いたくないの。
だって相手が悪いんじゃないんだもの。原因だけどさ、悪いって言葉は違うんだもの。
絵を描く冒険者達のリンクシェルがあるんだ。私も入りたいから、アルト。君達にも付き合って貰いたい。
ある日『カミサマ』はそう、わたくし達に望んだ。その後直ぐに個人通信がとんできた。恐らく『カミサマ』が先に手配していたのでしょう。個人通信の主はリンクシェルのマスターで、とんとん拍子に話が進んだ。
マスターさんは、柔らかい桃色のミコッテであった。ぱっと思ったのが、別のリンクシェルのマスターであった。彼女もまた桃色の髪をしたミコッテであったが、それ以上に彼女を思い出す理由があった。
惹かれた、と感じたのだ。
ほがらかな明るさ、陰りを抱かせない素朴さ。マスターらしいマスターというものは、二種類に別れると思っている。一人はあるハイランダーの女性のように、強くしたたかで心配る、策略家。もうひとつは、彼女らのような……
そう、アイドル。
このマスターさんは、アイドルだと感じた。彼女に集う仲間は、きっと、きっと好意から集っていて、きっととても優しい人が集まっているのでしょう。そんな、そんな気持ちを膨らませた。
ただ、今は。
マスターさんよりも、もっとわたくしの心を奪っている人がいる。
そのリンクシェルには、マスコットのような、いとおしくなるミコッテが……
ミコッテが……
言葉にしたくない。けれども、事実は変わらない。だから言おう。『いた』のだ。
……過去形で。
鮮やかな紫のミコッテだった。
渦巻く風のような髪に、その色に近いダルマティカと呼ばれる胴衣を着ていた。とても牧歌的な彼女は、学者を目指す巴術士であった。
一目で気に入ったの。『カミサマ』の御縁だとか、そもそもわたくしの知らない世界の為のリンクシェルだってこととか。どうでも良くなるくらいに。どうでもよくないけれども。
二人とも、エレゼンのわたくしも、ルガディンのウェントも、好いてくれた。ポージングして見せたり、いろんな防具や武器を見せてみせた。
紫のミコッテちゃんは、未だジョブも持たない身。わたくしが見せる蛮神の本や、珍しい杖や、衣装や、何もかもに驚き、目を輝かせ、そしてわたくしも同時にその姿に目を奪われた。
だからこそ、コートが欲しいと言われた時、わたくしはウェントを呼んで二人で仕立てたのだ。わたくし達の材料で、ウェントの銘が入っている、それで、彼女が何色が相応しいか悩んであれやこれや楽しんでいる。
その姿から目を離せなかった。気に入った色が決まるのが、少し心惜しかった。
ロランベリーレッドの彼女は苺見たいにキュートだった。
二人だけの楽しみにするよりも、愛くるしい彼女を皆にも見せて広めたい。思ったわたくし達は同じコートをマスターにも仕立てる事にした。紫の彼女とウェントと三人で、マスターに相応しい色を悩んだ。
白も良かった。けれども、マスターには柔らかいキャラメルのブラウンを選んだ。甘く、愛されるマスターでありますようにと。
翌日、紫の彼女とわたくしはハイブリッジにいた。
目的はひとつ、この橋を防衛してタイニースクウィエルをてにいれる為。恩人にしか売られない珍品を求めてわたくしは彼女とキキルン達を待ち構えていた。
割と結果は散々だった。
彼女は何度か倒れさせてしまったし、わたくしは民を浚われない為に加勢してやることも出来なかった。ひと、一人は無力だったけれども、わたくしが民を守っている間に彼女は他の冒険者達とボスキキルンを退けていた。
一連の騒動の後、二匹鼻先を付き合わせるタイニースクウィエルが其処にいた。
その後、あの噂のレジーローレンスにも二人で挑んだ。
オチューは嫌いだった。かつて、オーラムで散々苦しめられたのもある。けれども、あの時はなにも不安に思うこともなかった。タンクもいないのに、それでも。
倒れてもそれに嫌気を覚えないと、分かっていたから。彼女と共に挑むことに、楽しさを抱いていた。
また、強敵に二人で挑もう。
名を馳せ、称号を与えられるような強敵は他にもいる。軽く、曖昧だったけれども、それは確かに次の約束。
彼女はいない。
誰もいないリンクシェル通信に、彼女の声を求めて叫ぶ。
今日は彼女はもう寝た筈だった。なのに、何時の間にか、彼女の名前がリンクシェルのリストから消えていた。未だ、まだ、きっとマスターすら知らない。けれども、知ってしまったわたくしは叫ぶ。
どこへいったの。
約束はまだ、のこっているよ。
木苺のタルト、足りなかったならもっと作るから。
一緒に釣りに行くのではなかったの。妖精と共に冒険するのではなかったの。
声を聞かせて、何処か遠くへいくなんて言わないで。
わかりたくないよ、理解したくないよ。
たった数日で眠れなくなるくらいに、苦しくなるくらいなら。
そんな事を思ってしまいそうなそんな自分を認めたくないよ。
No. I want not to understand.
because...
『カミサマ』のワガママ。
それは、わたくしとウェントにとって絶対だ。『カミサマ』が望んだから、この出会いは生まれた。其れを、後悔はしないでしょうけれども……
出会いは、別れの始まりである。
だから、今苦しんでいるのは『カミサマ』のワガママ、それが為。
でも、苦しんでいる、何て言いたくないの。
だって相手が悪いんじゃないんだもの。原因だけどさ、悪いって言葉は違うんだもの。
絵を描く冒険者達のリンクシェルがあるんだ。私も入りたいから、アルト。君達にも付き合って貰いたい。
ある日『カミサマ』はそう、わたくし達に望んだ。その後直ぐに個人通信がとんできた。恐らく『カミサマ』が先に手配していたのでしょう。個人通信の主はリンクシェルのマスターで、とんとん拍子に話が進んだ。
マスターさんは、柔らかい桃色のミコッテであった。ぱっと思ったのが、別のリンクシェルのマスターであった。彼女もまた桃色の髪をしたミコッテであったが、それ以上に彼女を思い出す理由があった。
惹かれた、と感じたのだ。
ほがらかな明るさ、陰りを抱かせない素朴さ。マスターらしいマスターというものは、二種類に別れると思っている。一人はあるハイランダーの女性のように、強くしたたかで心配る、策略家。もうひとつは、彼女らのような……
そう、アイドル。
このマスターさんは、アイドルだと感じた。彼女に集う仲間は、きっと、きっと好意から集っていて、きっととても優しい人が集まっているのでしょう。そんな、そんな気持ちを膨らませた。
ただ、今は。
マスターさんよりも、もっとわたくしの心を奪っている人がいる。
そのリンクシェルには、マスコットのような、いとおしくなるミコッテが……
ミコッテが……
言葉にしたくない。けれども、事実は変わらない。だから言おう。『いた』のだ。
……過去形で。
鮮やかな紫のミコッテだった。
渦巻く風のような髪に、その色に近いダルマティカと呼ばれる胴衣を着ていた。とても牧歌的な彼女は、学者を目指す巴術士であった。
一目で気に入ったの。『カミサマ』の御縁だとか、そもそもわたくしの知らない世界の為のリンクシェルだってこととか。どうでも良くなるくらいに。どうでもよくないけれども。
二人とも、エレゼンのわたくしも、ルガディンのウェントも、好いてくれた。ポージングして見せたり、いろんな防具や武器を見せてみせた。
紫のミコッテちゃんは、未だジョブも持たない身。わたくしが見せる蛮神の本や、珍しい杖や、衣装や、何もかもに驚き、目を輝かせ、そしてわたくしも同時にその姿に目を奪われた。
だからこそ、コートが欲しいと言われた時、わたくしはウェントを呼んで二人で仕立てたのだ。わたくし達の材料で、ウェントの銘が入っている、それで、彼女が何色が相応しいか悩んであれやこれや楽しんでいる。
その姿から目を離せなかった。気に入った色が決まるのが、少し心惜しかった。
ロランベリーレッドの彼女は苺見たいにキュートだった。
二人だけの楽しみにするよりも、愛くるしい彼女を皆にも見せて広めたい。思ったわたくし達は同じコートをマスターにも仕立てる事にした。紫の彼女とウェントと三人で、マスターに相応しい色を悩んだ。
白も良かった。けれども、マスターには柔らかいキャラメルのブラウンを選んだ。甘く、愛されるマスターでありますようにと。
翌日、紫の彼女とわたくしはハイブリッジにいた。
目的はひとつ、この橋を防衛してタイニースクウィエルをてにいれる為。恩人にしか売られない珍品を求めてわたくしは彼女とキキルン達を待ち構えていた。
割と結果は散々だった。
彼女は何度か倒れさせてしまったし、わたくしは民を浚われない為に加勢してやることも出来なかった。ひと、一人は無力だったけれども、わたくしが民を守っている間に彼女は他の冒険者達とボスキキルンを退けていた。
一連の騒動の後、二匹鼻先を付き合わせるタイニースクウィエルが其処にいた。
その後、あの噂のレジーローレンスにも二人で挑んだ。
オチューは嫌いだった。かつて、オーラムで散々苦しめられたのもある。けれども、あの時はなにも不安に思うこともなかった。タンクもいないのに、それでも。
倒れてもそれに嫌気を覚えないと、分かっていたから。彼女と共に挑むことに、楽しさを抱いていた。
また、強敵に二人で挑もう。
名を馳せ、称号を与えられるような強敵は他にもいる。軽く、曖昧だったけれども、それは確かに次の約束。
彼女はいない。
誰もいないリンクシェル通信に、彼女の声を求めて叫ぶ。
今日は彼女はもう寝た筈だった。なのに、何時の間にか、彼女の名前がリンクシェルのリストから消えていた。未だ、まだ、きっとマスターすら知らない。けれども、知ってしまったわたくしは叫ぶ。
どこへいったの。
約束はまだ、のこっているよ。
木苺のタルト、足りなかったならもっと作るから。
一緒に釣りに行くのではなかったの。妖精と共に冒険するのではなかったの。
声を聞かせて、何処か遠くへいくなんて言わないで。
わかりたくないよ、理解したくないよ。
たった数日で眠れなくなるくらいに、苦しくなるくらいなら。
そんな事を思ってしまいそうなそんな自分を認めたくないよ。
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