作中の『カミサマ』とは、Articolato Rosatraum Waentbryda Sterwilfin White Mithra Oblige Saccade のプレイヤーのこと。
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「貴女は……?」
正直なところ、その先には身を隠す悪党か随分と力のある道士が居るであろう姿を思い浮かべていたレアヌ。
その先にいた姿が、少女と言っても可笑しくないあどけなさで迎えてくるとは思ってもおらず拍子抜けた表情が表に出る。
辛うじて絞り出た誰何の言葉にも、そのペースを崩すことなく少女は答えた。
「わたし?アンフェルツィートだよ」
少女の視線が、2人の目線を離れ、2人の服に移る。好奇の目を輝かせた彼女が、双蛇党の仕事中であることを労い、また目的を問うてやっと、当初の目的を思い出すことが出来た。
なにをしているの?
そう無邪気に問う姿が、情報源になるかと言われると思えずにいられない。そんな雰囲気に呑まれそうになりながら、その問いに答えようとはして、気が付く。
アンフェルツィート、というその名が指す存在の意味に。
「……キミが!?あの鬼哭の護衛を撒いたっていう」
どうやらカスリも同じ結論に気が付いたようだ。信じられないような気持ちを抱きながら、レアヌも重ねて尋ねる。
「本当に貴女が道士アンフェルツィート、なのね?」
少しだけ驚いた表情をして、それから彼女は困ったような笑顔のまま頷いた。
その答えは肯定。
「貴女を探していたの、鬼哭の知人の依頼で」
「そっか、ハイノちゃんから……」
アンフェルは、そう呟きながらカウルのフードを外した。その中身に、レアヌとカスリは二度息を呑むこととなった。
褐色肌の彼女の持つ耳がエレゼンの長耳であることに。
彼女の褐色の肌は、暗所に適応したシェーダーが、不慣れな光に肌を焼かれぬよう得た特徴。彼女の始祖は今も地下に眠るゲルモラの民。それは精霊を恐れ続ける事を選んだ者達。
「驚く、よね。今は地上に暮らすシェーダーも多いし、特徴を失う人も多いけど。私のは色濃いし、何より」
その彼女が、人と精霊を橋渡しする道士であるという事実。彼女が道士に相応しくなければ、彼女はすぐさまに精霊の怒りに触れ鬼となるかその身は無事でも幻術の力は失うことだろう。
精霊もまた、彼女が道士であることを許容している。
「精霊評議会の為、だよね。でも、その様子だとそんなに重大な事のようには言われなかったよね?私のこと」
2人が頷くと、彼女は皮肉を嗤うかのような、自虐に満ちた笑顔を浮かべた。
「私、居ても居なくてもおなじなんだ。精霊の声が聞けないから」
微かな滝の音の音色を背中に、暫しの時間を過ごす。変わり者の道士との、のどかな語らい。気付けばカスリなんかは、彼女と同じように素足を川に浸して、澄んだ清流を跳ねさせていた。
「……でも、心配そうに見えたよ?ハイノ」
「そだね、ハイノちゃんは優しいから」
きっと、道士はもっと恐れ多いものなのかも知れない。けれど、冒険者であり、お転婆にも見える彼女の姿はカスリにはとても親しみやすいものに見えた。
「何時もこうしてるの?」
「そーだなー。そして何時も日没頃にね、ハイノちゃんに見付かってどやされるの」
くすり、と笑う彼女は無邪気で悪戯っぽく見えた。先の自虐のような笑みとは違い、楽しんでいるように見える。最初に抱かされたほど、彼女は悲観している訳でもないと、二人には伝わった。
「よしっ、今日は少しはやいけど帰るの!心配は要らないと思うけど……」
「護衛は任せて!ハイノも諌めてあげるしっ」
「ちょっとカスリ、確約できない事をそんな軽く……」
たしなめようとするレアヌの目の前で、能天気に談笑するカスリと其れに目を細め幸せそうに応答するアンフェルの姿が繰り広げてられていて。
「……自己責任よ?」
苦笑いしながらも、悪くないといった声色で制止を諦めるレアヌであった。
正直なところ、その先には身を隠す悪党か随分と力のある道士が居るであろう姿を思い浮かべていたレアヌ。
その先にいた姿が、少女と言っても可笑しくないあどけなさで迎えてくるとは思ってもおらず拍子抜けた表情が表に出る。
辛うじて絞り出た誰何の言葉にも、そのペースを崩すことなく少女は答えた。
「わたし?アンフェルツィートだよ」
少女の視線が、2人の目線を離れ、2人の服に移る。好奇の目を輝かせた彼女が、双蛇党の仕事中であることを労い、また目的を問うてやっと、当初の目的を思い出すことが出来た。
なにをしているの?
そう無邪気に問う姿が、情報源になるかと言われると思えずにいられない。そんな雰囲気に呑まれそうになりながら、その問いに答えようとはして、気が付く。
アンフェルツィート、というその名が指す存在の意味に。
「……キミが!?あの鬼哭の護衛を撒いたっていう」
どうやらカスリも同じ結論に気が付いたようだ。信じられないような気持ちを抱きながら、レアヌも重ねて尋ねる。
「本当に貴女が道士アンフェルツィート、なのね?」
少しだけ驚いた表情をして、それから彼女は困ったような笑顔のまま頷いた。
その答えは肯定。
「貴女を探していたの、鬼哭の知人の依頼で」
「そっか、ハイノちゃんから……」
アンフェルは、そう呟きながらカウルのフードを外した。その中身に、レアヌとカスリは二度息を呑むこととなった。
褐色肌の彼女の持つ耳がエレゼンの長耳であることに。
彼女の褐色の肌は、暗所に適応したシェーダーが、不慣れな光に肌を焼かれぬよう得た特徴。彼女の始祖は今も地下に眠るゲルモラの民。それは精霊を恐れ続ける事を選んだ者達。
「驚く、よね。今は地上に暮らすシェーダーも多いし、特徴を失う人も多いけど。私のは色濃いし、何より」
その彼女が、人と精霊を橋渡しする道士であるという事実。彼女が道士に相応しくなければ、彼女はすぐさまに精霊の怒りに触れ鬼となるかその身は無事でも幻術の力は失うことだろう。
精霊もまた、彼女が道士であることを許容している。
「精霊評議会の為、だよね。でも、その様子だとそんなに重大な事のようには言われなかったよね?私のこと」
2人が頷くと、彼女は皮肉を嗤うかのような、自虐に満ちた笑顔を浮かべた。
「私、居ても居なくてもおなじなんだ。精霊の声が聞けないから」
微かな滝の音の音色を背中に、暫しの時間を過ごす。変わり者の道士との、のどかな語らい。気付けばカスリなんかは、彼女と同じように素足を川に浸して、澄んだ清流を跳ねさせていた。
「……でも、心配そうに見えたよ?ハイノ」
「そだね、ハイノちゃんは優しいから」
きっと、道士はもっと恐れ多いものなのかも知れない。けれど、冒険者であり、お転婆にも見える彼女の姿はカスリにはとても親しみやすいものに見えた。
「何時もこうしてるの?」
「そーだなー。そして何時も日没頃にね、ハイノちゃんに見付かってどやされるの」
くすり、と笑う彼女は無邪気で悪戯っぽく見えた。先の自虐のような笑みとは違い、楽しんでいるように見える。最初に抱かされたほど、彼女は悲観している訳でもないと、二人には伝わった。
「よしっ、今日は少しはやいけど帰るの!心配は要らないと思うけど……」
「護衛は任せて!ハイノも諌めてあげるしっ」
「ちょっとカスリ、確約できない事をそんな軽く……」
たしなめようとするレアヌの目の前で、能天気に談笑するカスリと其れに目を細め幸せそうに応答するアンフェルの姿が繰り広げてられていて。
「……自己責任よ?」
苦笑いしながらも、悪くないといった声色で制止を諦めるレアヌであった。
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