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作中の『カミサマ』とは、Articolato Rosatraum Waentbryda Sterwilfin White Mithra Oblige Saccade のプレイヤーのこと。  
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森の都グリダニアを南から出ると、其処には比較的密度の浅い森が広がっている。
一般に中央森林と呼ばれているこの地域はスプリガンの巣にさえ寄らなければ危険な魔物も多くなく、多少の心得のある人間にとっては散策に向いた森へと変わる。
黒衣森の中では一際大きいこの地域。捜索は難航していた。

「かくれんぼには広すぎよ……」
「うう、ハイノこれ全然ちょっとしたお願いじゃないよー……」

巡回任務自体を中止するわけにも行かず、捜索はレアヌとカスリの二人で行っていたのも難航の一因だった。聞き込みも行ったものの、行方を知る者もいなかった。

幾つかある木製の橋の上、カスリが座り込むのに合わせて二人は一休みする事にした。


橋の下を、ささやかな音を立てて清水が流れている。
グリダニアの黒衣森は豊かな自然もそうだが、清らかな水にも恵まれている。
この橋の下を通る川はこの北にある小さな滝から中央森林に流れ込み、南方へ流れ、ベントブランチで折り返して、北方、更にはグリダニアの湖に注いでいる。


「一体何処に行ったのかしら……」
「中央森林は広いですもんねー……あれ?」

 
カスリは耳を傾ける。平和な中央森林は人気も少なく、化けキノコが位置を変える為、時々草を踏む以外は、水の流れる音がするだけだ。

橋の北側を振り返れば、遠からぬ先に小さな滝が流れているのが見える。


「滝の音が、聞こえない……?」
「え?」


カスリの呟きに、レアヌもまた耳を傾けた。
余りにも静かでのどかすぎて、かえって気付かなかったその違和感。


「行ってみましょう、この近さで聞こえないのは流石に不自然よ」


近付いていくと、やがて滝の音が世界に戻る。
途切れる事無く音を奏でる滝の傍ら、岩に腰掛け気持ち良さそうに水を蹴る人の影。


「あや?こんにちは?」


羊毛のカウルなのか、自然な白を纏った銀髪の少女。
サンダルを履いた褐色の脚を水に濡らしながら彼女は二人に曖昧に笑いかけた。
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